白いお粥は子供の頃は、好きというよりは、風邪を引いた時に食べるものでした。母が冷御飯等を使って炊いてくれて、塩昆布や梅干を入れてました。
美味しいと思ったのは、三十路過ぎて食べてからかもしれません。ホテルの朝食ビュッフェや、野菜直売所の経営するレストランなどで、炊飯器で作ったものがあり、炊飯器の機能も上がっているのでしょうし、勿論米から時間をかけてたくのは良いのでしょう。冷御飯で間に合せで作るより、お米が美味しくなります。調理も結婚して、いろいろするようになり、洋風のリゾットも作る機会が出来ましたが、生米から炊くと同様に美味しいです。
そうは言っても冷御飯の活用で、リゾットっぽいものや、雑炊のようなものを余り物で作ることが多いのですが、米から炊く白粥の類にとても助けられたことがあります。
息子が小学校五年の秋、胃腸風邪になりました。私は、自分が胃腸風邪になった記憶がありません。ですので、どうしたものか、余計おろおろしました。
熱は大して出ないのですが、何を食べてもお腹を下してしまって、夜眠れなくて辛そうで、食べさせるのも恐ろしい。
消化のよいもので、食の進むそこそこ美味しいもの、難しいものです。子供ですので、お肉は好きですが、一発でお腹を下しそうです。
思い付いたのが、ビュッフェ等で頂いたお粥。息子は喜んで食べていました。
その胃腸風邪よりも以前、炊飯器で炊いたこともあり、美味しかったですが、蓋やら部品がとても汚れて、手入れが大変で、再チャレンジはしてませんでした。
何とか、シンプルな方法で白粥を炊きたい、
ネットやら本やらあれこれ見て、結局、結婚するときに母から要らないからと貰ったごっつい料理本に載っていたレシピを参考にしました。
一合の磨いだお米を、
五倍の水に一時間以上浸け、
土鍋で蓋をして、
強火で沸騰するまで過熱し 、
焦げ付き防止のため、お玉で底を一度かき混ぜ、
本当にとろ火で一時間炊き、
火を止めてから五分蒸らす。
四分の一合で、五倍の水で炊いてみました。
15分ほどで炊けました!
味が付いた方が食べやすいので、
三島というメーカーさん、
ふりかけが各種お気に入りなのですが、
乾燥した梅肉を入れて、
(梅肉入りゆかりの梅肉だけのもの、
今は探しても売っていません。)
五分蒸らして、完成!
息子が喜んで食べてくれて、
しかもお腹は大丈夫。
回復してくると、もっと食べたそうでした。
お米さえ前もって浸けておけば、
少量でも炊ける手軽さも手伝って、
七草粥を同様に炊くようになりました。
蒸らす時に、同じく三島のふりかけの菜飯と、
フリーズドライの七草を入れます。
1合炊けば、それなりの量は炊けるので、
4~5人で分けても、お茶碗一杯は食べられます。
頭から大根の角切りを入れて炊いてみるのも良いです。大根の尻尾の部分でも米の成分が美味しくしてくれました。
糖質OFFの食事をダンナの血糖値の食事療法で心掛けているので、お野菜や豆腐をおかずに付けています。
(写真はトマト、セロリの浅漬け、豆腐。)
因みに、息子の胃腸風邪、お粥以外ですが、
人参に少しの塩を振って10分置いたものを少量でも水で蒸したり、
白身魚をスープにしたようなものも出しました。
好き嫌いが比較的ないので、食べてくれました。
調べたところでは、
ABCが消化に良いお勧めの食材、
アップル(リンゴ)、
バナナ、
キャロット(人参)という情報がありました。
薩摩芋は繊維が多いですし、南瓜の繊維もは意外に消化に良くないらしく。
息子の胃腸風邪は、辛い経験でしたが、とても勉強をさせてもらいました。七草粥を炊くようになるとは思いませんでした。