20年以上使っているTシャツがあります。
UNITED ARROWS、
白地にネイビーのボーダーの長袖、
春秋に直接肌に当てずに着ているので、傷みにくいのかもしれません。
布地は厚手の綿でしっかりしていて、着心地がよく、愛用しております。
でも、長年の使用で、流石に袖口がほころんできました。手先の部分なので、目につきそうで気になってきました。
着心地が良いので、外出用アウターから家用にと思いましたが、家用には、かぶる物より前開きの服を使いたいのと、袖口以外はあまり傷んでないから勿体無い気がしました。
ニットだけれど、袖を少し切れるのかな?
身長157センチの私で、恐らくこのTシャツはもう少し背の高い方でも着れる寸法、袖はややゆったり長さでしたので、擦り切れやすかったのかもしれないです。少々切っても着るのに差し支えないのでは。
家で着るなら、節約も兼ねて自分で縫うのですが、出来れば外出用に、丈夫できれいに仕上たいので、リフォーム屋さんの情報を見てみました
マジックミシンさんで、ニットのお直しが2500円ほどで出ていました。
当時このTシャツ自体8千円、私の個人的な価値観ではお高いTシャツなのですが、それなりに良いものだったのでしょう、長年使えてきました。近くのマジックミシンさんにご相談してみました。
1980円で、元とステッチは変わりましたが、ほころびが無くなるよう最小限のカットをお願いできて、このTシャツは、外出着として、まだ働いてもらうことになりました。
カット前の袖口
カット後の袖口
カット片
お会計
お直し前
お直し後
私の価値観では、お高いTシャツ、懐かしい購入のきっかけがあります。
大学を卒業してすぐでした。
たまたま入った自宅近くの小さな百貨店内のお店で、大学の同期が店員さんをしていたのです。
親友というわけではないけれど、隣のクラス感覚の女の子で、気の良いボーイッシュで、美術教育専攻、確かダンス部でしたか、お洒落な、頼香(よりか)ちゃんという名前の通りの人でした。
何か買って上げたい気もして、必要でもあったので、スーツ下に着るシャツブラウスを買いました。
もう一度、このお店で会った時、強いて買うものはなかったのですが、飽きのこない長いこと着れそうなデザインのこのTシャツを、薦めてくれたこともあって、実家暮らし、独身の切羽詰まらないお財布事情で買って帰りました。
就職難が始まった頃で、教育系の大学を卒業しましたが、教職を希望している人でも、すぐに就ける人は少なかったです。私も卒業間際に中小企業に滑り込むように就職しました。ちょうど阪神大震災の直後の時期でもありました。
頼香ちゃんと会ったのは、それが最後で. 無事故郷で先生をしていると良いなぁとTシャツを見るたびに思います。
もう少しTシャツを一軍アイテムとして着れそうで、嬉しいです。