mk-walker’s diary

子供の頃から、上手ではないですが、お手紙や文章を気儘に書くことが好きで、お手紙をよく送った昔からの親友の薦めも後押しして、ブログを始めてみました。今の生活の中心は、子育て、糖質制限のある家族の食事、大学生協のパートにほぼ毎日出ながら、いかにこざっぱりと暮らし、家事を回して行くか、なのかと思っています。他に心の中にあることは、早くに父と妹を亡くしまして、実家の家族のこと、日常の食生活からかけ離れたスイーツバイキングも夢中でしたが…。とにかく徒然草の如く心にうつりゆくよしなしごとを気楽に書いています。

故人、妹のセーター


f:id:mk-walker:20240323134713j:image実家に帰った折、妹が昔使っていたセーターを母から進められ、ありがたく持って帰りました。

妹は、結婚生活3年、30歳の誕生日を目前にして、病で亡くなりました。お洒落で綺麗な人でした。不器用で気の利かない私と違って、立ち回りも上手でユニークなところもあり、でも仲良しでした。妹は妹なりに、不器用でも、時としてパワフルに物事を進めていくところのある私は、どこか頼りになったのかもしれません。そして、やはり同じ家で同じ親に育てられていますから、世間の人より、結局は食べること、暮らすことのこだわりは、世の中に出る程に親しいのだと感じるものでした。

母は、子供三人、兄、私、妹の、妹を溺愛していました。母も要領の良い末娘で、ウマが合うところもあったのでしょう。子供の頃の写真を見ても、色白でお人形さんのようで、とても可愛らしいのです。

その愛娘を早くに失ったのですから、沢山の遺物にを処分できずに暮らしていて、お洒落な人ですから着るものもいっぱい。

持ち帰ったセーターは、大学受験の直前に、かわいくて暖かい服を受験の時に準備したいと、得意のおねだりをして買った物、私も良いなと思ったセーターでした。社会人になってからも、暖かいらしく、家で使っており、妹の象徴のような遺物でした。
f:id:mk-walker:20240323142740j:imageそれを持ち帰るように母から言われ、少し驚きもしましたが、大学受験前に準備して買って、多くの合格を修めた妹でしたので、息子の地方大学の受験の下見兼付き添いに、ゲン担ぎにでもありませんが着て行きました。長らく愛用していたのがわかる、着てきたセーターの中で一番温いです。

ご加護あってか、私は暖かく過ごせて、息子は地方大学の受験で合格を勝ち取りました。

セーターを手放した母には、一抹の淋しさも感じるのですが、来シーズンからもお世話になり、寒い実家の帰省には着て帰ろうと思います。